大相撲九月場所の四日目の寛龍と赤虎の取り組みで出た「徳利投げ(とっくり投げ)」が話題となっています。
徳利投げは発生自体が少ない(0.03%)ためその稀少性から観客や視聴者の記憶に残りやすく、今回のような珍しい瞬間があると大きな話題となるのです。
取り組みを見た人からは「珍しい」といった声が聞かれています。
このように、徳利投げは技術的に難易度が高く、成功すること自体が非常に珍しいため、その実演は大相撲の見どころの一つと言えるでしょう。
寛龍の決まり手【徳利投げ】とは?
徳利投げとは、大相撲の技の中でも非常に珍しい決まり手です。結論として、これは相手を両手で挟んで左右に捻り倒す技であり、発生確率が非常に低いことが特徴です。
理由として、徳利投げは2000年12月に決まり手として公式に認められました。それ以前は「合掌捻り」という技の一部として扱われていたため、相対的に歴史が浅い技です。
この技は、相手の頭部を両手で挟み、体を左右に振りながら捻り倒す方法で行います。このため、実際に決まり手として決まる頻度はごくわずかであり、日本相撲協会のデータによれば、発生確率はわずか0.03パーセントとされています。
捻り手 徳利投げ
相手の首・頭を両手ではさんで左右に捻り倒して勝ちます。
首や頭を徳利の首に見立てたところから、この名前がつきました!
引用:日本相撲協会
以前に徳利投げで勝った力士は?
2021年の大相撲九州場所 6日目に阿炎が「徳利投げ」で無傷6連勝を飾ったという記事がありました。
珍しい決まり手「とっくり投げ」で前頭の佐田の海に勝利し、初日から6連勝を達成しました。このときにもあまり見られないため、視聴者からは驚きの声が多く寄せられました。
試合では、阿炎が立ち合いで突っ張り攻撃を仕掛けたものの、右手を引かれてバランスを崩しました。しかし、体勢を立て直し、相手の首を両手で持ちながら引き、最後に「とっくり投げ」で勝利しました。佐田の海は土俵下に転がり落ちました。阿炎は6勝目を挙げ、佐田の海は2敗目です。
試合後、解説を担当した元小結の旭道山は「とっくり投げ」は珍しい技だと驚き、以前よりも決まり手が増えていると説明しました。視聴者からも「珍手きた」などの反響がありました。
参照:ABEMA TIMES
また、2018年の九月場所十一日目に安美錦がとっくり投げで勝利している動画がYouTubeにありました。
参照:YouTube
3年に1回見れるか見れないかの珍手と考えると、そうそうお目にかかれる決まり手ではありませんね。
まとめ:寛龍の決まり手【徳利投げ】とは?
さいごに、この記事をまとめます。
大相撲の取り組みで話題となった「徳利投げ」は、非常に珍しい決まり手であり、その発生確率はわずか0.03%とされています。
この技は、相手の頭部を両手で挟みながら左右に捻り倒すもので、正式には2000年12月に決まり手として認められました。
それ以前は「合掌捻り」の一部として扱われていました。徳利投げは技術的に難易度が高く、成功すること自体が稀です。
最近の注目例として、2021年の九州場所では阿炎が徳利投げで連勝を達成し、2018年の九月場所では安美錦が徳利投げを決めた試合が話題になりました。
この技の稀少性から、観客や視聴者に強く印象に残ることが多く、次回の登場は2027年頃になるかもしれません。